ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2018.9.1 13:59日々の出来事

杉田水脈の差別発言を擁護する謎

杉田水脈議員のLGBT差別発言について、
ゴー宣道場にゲストで来ていただいたこともある藤岡信勝氏が、
SNSに全面擁護する書き込みを投稿していて驚いてしまった。
原文が長いので要約すると、

杉田水脈議員への攻撃はポリコレ流の「言葉狩り」で、
同性カップルからは子供が生まれないという平明な事実を、
「生産性」という政策言語に置き換えただけ、
「生産性」という用語がよくないという人は、
ではどういう言葉ならいいのか、代案を示す義務があり、
それをやっていない者は、批判する資格がない、
杉田氏は政策論議をしているのだから、政策論議で対抗すべき

とのことだ。

いやいや。「政策論議」という名を騙る差別発言でしかなく、
代案もくそもないと思うけど。

世の中にはその人の生まれもったセクシャリティや、
個々の事情、病気など身体的な理由、人生の選択、
いろんな理由で子供を産まない、産めない人がたくさんいる。
政策用語だろうがなんだろうが、政治家が
「子供を作らない、つまり生産性がない」
なんて発言するのは凄まじい差別で、
それを見てギョッとする
のが普通の常識的な感覚だ。
ポリコレ以前に、並の国語力があれば理解できることだと思う。

どうしてこんな無理筋の擁護に走ってしまうんだろう…?
慰安婦合意の文章を日本語と英語で精細に解説して、
そのトリックを暴いていた方なのに。
すごく謎だ…。

第76回ゴー宣道場
2018年10月14日(日)14:00~@東京・大崎
テーマ:「男女平等とLGBTの真相」
https://www.gosen-dojo.com/event/4902/

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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